お墓について考える

ken-vespa

2015年09月29日 11:00

お墓のことって、考えたことあります?
歳をとってきて、芸能人の訃報を聞いたり、新聞の死亡記事を見たりすると
(地方紙には、どこそこの誰々が、いつに亡くなり、通夜と葬儀はこちらで、
っていう記事が掲載される。首都圏ではそんなのできないけどね。)
亡くなった方は、お墓に入るのだろうね・・、と今までは当然のように思っていたけど。

先日、新聞で(八重山毎日新聞の記事だった)気になった「お墓の未来」という本は、
お墓の現在事情が書かれている。




昔は、一家の墓が決まっていたから、死んだら、そこの入るのだろう、だったけど
自分が死んだら、その墓は守れないし、墓を守るにはお金が必要だし
少子高齢化の今の時代、その負担をかけるのを親は心配する。
子どもが女子だけだと、お嫁に行ってしまうから(と前提のもとで話すけど)
その後は、墓守りがいない、とか多くの心配ごと。

お墓を買うにも金銭的に高いし、お墓を買えば買ったで
檀家にならないといけないし、とたくさんの心配と不安。

最近は、身寄りがないための無縁墓なんてのも増えて、
それが寺の悩みにもなっているという。
誰も墓参りに来ないし、年数も経っているから、って捨てられないものね・・・。

最近話題になったのが、墓には資産価値がないから、相続税がかからない。
よって、相続税がかかるかもしれない人(高齢者かね?)は、
自分の墓を買っておく人が増えている、なんてニュースを見た。

最近は「自然葬」(遺骨を海や山にまいてしまう)や「樹木葬」
(墓石を立てず、その代わりに桜の樹などを植える)などもあって、
選択肢が増えているよう。昨日の新聞には「星座葬」なる言葉を見つけ
なんでもできるね、なんて思ったけど。



筆者のおすすめは、「0葬」。
私は知らなかったのだけど、東日本は「全骨拾骨」で、火葬された骨を
すべて引き取るけど、西日本は「部分拾骨」で遺骨のうちm1/3あるいは1/4のみ
引き取って、あとは火葬場の方が処分するらしい。
となると、まったく引き取らないのもOKでは?ということからの発想が「0葬」。

これだと、葬儀の必要もなければ、骨上げもなし。
遺骨を自宅に持ち帰る必要もなければ、墓への納骨もなし。

それでは、あまりにね・・・、と思う人が多いかもしれないけど
「0葬」は選択肢の1つとしてありだな、と。

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